【再入荷】ヘルシンキ生活の練習はつづく /朴沙羅
¥1,980
2020年に子どもとフィンランドへ移住した社会学者の日々の生活の記録、第二弾。2023年から2024年にかけて執筆されています。
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フィンランドで生活をはじめて4年が経過し、やっぱり驚くこと、驚かなくなった自分に驚くことなど様々な経験をして、大学教員として、子どもの母親として生活が続いています。
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今作では特に、「多様性」について深く言及されています。まえがきに<「私は日本人なのか、韓国人なのか」という問いは、素直に答えてはいけない問いなのだ。そうではなく「私にこの問いを問わせる状況では、何が起こっているのか」と問わなければならない>という視点は本書を読む上でとても大切だと感じました。
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フィンランドという国が置かれている歴史的な背景や人口減少と移民受け入れについてなど、日々の生活の中で気づかされ、思考することが多く描かれています。
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経験したことを忠実に、そしてときには根拠となる資料にあたって記すその文体は、とても読みやすく感じます。
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朴沙羅さんの他の著作
・『ヘルシンキ生活の練習』
https://casimasi.official.ec/items/58162666
・『家の歴史を書く』
https://casimasi.official.ec/items/70937013
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著 者 :朴沙羅
出版社 :筑摩書房
発売日 :2024年8月
四六判、336頁