バーナード・リーチとリーチ工房の100年 /加藤節雄
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民藝運動の父と言われた柳宗悦と親交を持ち、母国イギリスに日本式の陶芸を伝えたバーナード・リーチ。1920年にイギリスにおいて初めてのスタジオ・ポッタリー(陶芸作家による制作工房)としてセントアイヴスに工房を作りました。セントアイヴスはイギリス最西南端のイワシ漁で栄えた港町で、ロンドンからは電車で6時間弱かかるそうです。
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バーナード・リーチは1970年代までこのポッタリーを拠点に制作をつづけましたが、1979年に亡くなり、妻であるジャネットも亡くなった後は荒廃し、売りに出されました。が、2003年に有志で「リーチ工房再建委員会」が立ち上がり保存運動がはじまりました。2008年にはリーチ工房が再建され、現在に至ります。
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本書は、1978年に晩年のリーチにインタビューをし、「片足を西洋にそしてもう片足を問うように置いたスタンス」を持つリーチの思想に感銘を受け、その後保存運動にもかかわった著者が丹念に取材を進めてまとめた記録です。
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フォトジャーナリストの肩書を持つ著者による写真がたくさん掲載されつつ、リーチ工房のあるセントアイヴスの様子も詳しく書かれていてとても読みごたえもあります。
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・著 者:加藤節雄
・発 行:河出書房新社
・発行年:2020年2月
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A5、160頁
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