遠い声をさがして学校事故をめぐる〈同行者〉たちの記録／石井美保

¥2,970

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2012年7月末、夏休み中の小学校のプールで小学校1年生の女の子、羽菜ちゃん、が亡くなりました。なぜ事故は起きたのか、どうして羽菜ちゃんが亡くなったのか。
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残された両親を中心に学校や行政と向き合いながら、事故後第三者委員会の立ち上げへこぎつけ、実際のプールでの再現検証を経て調査報告書が提出されました。それでも残る疑問、違和感に立ち向かうため、改めて自主検証の実現にこぎつけ独自に関係者へのインタビューも記録した10年間の記録です。
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著者は、文化人類学を専門とする研究者。羽菜ちゃんと面識はなかったものの、自身の娘さんが事故の日におなじプールに入っていました。「学校事故をめぐる<同行者>たちの記録」とあるように、同行者には学校の教員や事故後にかかわりを持った市の職員等、この事故にかかわった様々な人の視点がインタビューを通じて描かれています。
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複数の視点から描かれることで、羽菜ちゃんがそこに存在したことが読み手であるわたしたちにも感じられます。
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・著者　　：石井美保
・発行元　：岩波書店
・発行日　：2022年6月
・四六判並製／338頁