建築と利他 / 中島岳志・堀部安嗣
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本書は、建築家の堀部安嗣と政治学とりわけ日本政治思想を研究する中島岳志という異色な二人のオンライン対談を基にした一冊。
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中島岳志は『思いがけず利他』という書籍を刊行もしているように、この数年来「利他」について考えています。はじめにでは「利他において重要なのは、なんでもかんでもやってあげることではなく、相手の思いや行為にうまく沿うことで、滞在的な力を引き出すこと」と書かれています。
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建築家の堀部安嗣は、いわゆる建築学科を卒業して建築士になった人ではありません。環境デザインを大学で専攻し、造園やランドスケープデザインを学びそこから建築の設計に進んだ人なので、クライアントの意向だけでなく、「人間を超えた存在の声に耳をすまし、その土地にあるべき建築の形を整えていく」ことをされています。
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そんなお二人がお互いの専門分野をベースにして対話をする先に見えるものは一分野である「建築」の未来だけではなく、これからの公共性について考えることにつながるように感じます。
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本書は、2021年6月~8月にかけてミシマ社が主催した配信イベントの内容を再構成して大幅に加筆しています。
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また、やわらかな印象の絵はすべて堀部安嗣によるもの。
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著 者 :中島岳志・堀部安嗣
出版社 :ミシマ社
発売日 :2025年5月
四六判並製/ソフトカバー/168頁