ニワトリと卵と、息子の思春期 /繁延あづさ
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「ゲームが欲しい」という当時、小6の長男と小4の次男との諍いが続く中、ある日、長男は母である著者がなんて言おうとゲーム機を買いに行くと朝学校へ行った。しかし、夕方彼からの電話ではゲーム機を買うのを辞めて代わりに「にわとりを飼いたい」という提案だった。あわせて、「にわとり飼育計画書」なるものも既にできあがっていた。
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そんなきっかけから、突然5羽のにわとりの飼育がはじまった。ペットとして飼うのではなく、卵を産むから飼育する。つまり、卵を産めなくなったら(産卵率が下がったら)、「最後は絞めて食べようと思っている」とそこまで長男は考えていた。
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学校へ通学をして生活をする毎日の中に、命を頂き食べるという行為が深く組み込まれていることになにより驚く。思春期を迎え、両親ともぶつかりあいつつも命について深く考える長男、次男、そしてまだ幼い長女を含めた著者の家族にグイグイとひきこまれていく。
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・著 者:繁延あづさ
・発 行:婦人之友社
・発行年:2021年11月
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四六判ソフトカバー、176頁