かげぼうし / 安野光雅
¥1,650
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アンデルセンの「マッチ売りの少女」のおはなしの世界と影の世界のおはなしがパラレルワールドでひろがっていきます。前者は色彩あふれる世界、後者は黒い世界。ふたつの世界が交わることはありません。
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色彩あふれる世界で偶然おきた出来事で、少女は「魔法使い」と間違われて人々に追われました。行きつく先は影の世界。二つのおはなしの世界がさいごに一つになります。
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ユニークな絵本をたくさん残した安野光雅さんですが、このおはなしは不思議な後味が残ります。「影の世界では、どんなことに都合がよくて、どんなことに困るでしょう。いろいろ考えてみてほしいのです。」と作者のことばにあります。
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子どもにもとても印象に残るおはなしだと思いますが、大人にとっては、深く考える一冊になることと思います。
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・著 者:安野光雅
・発 行:冨山房
・発行日:2002年12月
・297×210、32頁