くもをさがす / 西加奈子
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小説家である著者は、2019年にカナダ・バンクーバーに家族3人で移り住みました。その間に、新型コロナウィルスの感染が広がり、感染数が最悪の状況だったときに、医者にかかり虫刺されを診てもらった際に気になっていた胸のしこりも診てもらいました。「よく動く、1センチ」のしこり。
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結果、乳がんと診断。医療制度や仕組みや慣習が異なる土地で、移り住んで親しくなった人たちに支えながら治療と向き合う日々を振り返ったノンフィクションです。
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医療現場に通訳の人がいることにもさすがだなと感じたり、男性医師から「今日の医師は全員男性だから、もし居心地が悪かったら言ってね」と声掛けがあるなど日本との違いにもとても驚きます。
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「カナコ。がん患者やからって、喜びを奪われるべきやない。」など勇気づけらる言葉もたくさん。トリプルネガティブな乳がんと向き合う日々の話ですが、人を頼ること、人に支えられることについても考えます。
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・著 者:西加奈子
・発売日:2023年4月
・発 行:河出書房新社
四六判変型、256頁