父の時代・私の時代 ─わがエディトリアル・デザイン史/堀内誠一
¥1,045
なら 手数料無料で 月々¥340から
ながらく、古書店でしか手に入らなかった堀内誠一の自伝が文庫化されました。
.
堀内誠一と聞くと、『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『ちのはなし』などカラフルな色づかいが印象的な絵を思い浮かべる方も多いでしょう。
.
1932年に東京の下町、向島で生まれ、戦争に向かっていく日本の中で育ちました。敗戦後すぐに14歳で伊勢丹宣伝課に入社し、働きながらも画塾に通い絵を描いていました。23歳でアド・センターの設立に参加を、広告・パッケージデザインなどに軸足をうつしました。『anan』『BRUTUS』などいまもつづく雑誌のアートディレクションも彼によるものです。
.
1920年代のモガ・モボの時代の影響を受け図案家であり絵描きであった父のこと、そして、そんな父に影響を受けつつ早くから働かざるを得ない環境の中で仕事をし、いろんな本や映画や音楽に触れながら懸命に生きた自身による「早すぎる自叙伝」。
.
なお、堀内誠一は本書が刊行された1979年からわずか8年後、1987年に54歳で亡くなりました。
・著 者:堀内誠一
・発行元:ちくま文庫
・発行日:2023年5月
・文庫版/304頁