古道具もの語り /坂田和實
¥8,800
SOLD OUT
東京・目白にあった「古道具坂田」(1973-2020)は、骨董商の坂田和實さんが営んでいました。本書は、2014年から2019年まで東海道新幹線の車内誌に連載された記事をまとめたもの。2022年3月に亡くなった坂田和實さんの遺著になります。
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骨董や工芸というものはもちろんですが、いまのわたしたちの日常にかかせない携帯電話を取り上げているなど、時代を超えたモノの見方やつきあい方などが書かれています。
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見開き1ページに取り上げた作品の写真が左に。添えられる文章が右に。贅沢な作りですが、モノへ目をむけるための余白が十分に取られています。
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「オヤオヤ、又もブッ壊れの安モノか、せっかくの旅の気分もダイナシダ」「コレハ難しい、ズブの素人にはトテモムリ」「ム、これはマズイ。イヤ、満足はしていました。」など坂田さんの書かれる文章がとてもチャーミングな点も引き込まれます。
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目次|
李朝虱取り受け紙
デルフト窯白釉薬壺と色絵小皿
仏さま
江戸期の硝子
只の××××
ゴシックの扉
雑巾
埴輪のトルソー
おもちゃの車
旗
土師器と須恵器
ドゴン族祈禱用ハシゴ
英国のスリップウェア
秋野ちひろ真鍮作品
筆箱
オランダのタイル
アフリカの土偶
初期伊万里と李朝無地刷毛目皿
ズボン
エナメル絵付硝子
携帯電話
アンデスの布
空箱
インドネシアの壁板
西洋のカトラリー
肌襦袢の端切れとおしめ
中国緑釉銀化かまど
ドゴン族のマスク
段ボールと馬糞紙
南ヨーロッパの瓦
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著 者 :坂田和實
撮 影 :奥山晴日
装 丁 :大野リサ
発 行 :新潮社青花の会
発売日 :2023年5月25日
A4判横本/64P/麻布張り上製本/函有