【再入荷】溺れるものと救われるもの /プリーモ・レーヴィ
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プリーモ・レーヴィは1919年に北イタリアのトリノでユダヤ系の家に生まれました。幼少の頃から成績は優秀で、大学では化学を専攻していました。その最中、ドイツとの同盟強化により「人権主義科学者宣言」が出され、ユダヤ人への差別が広がっていきます。大学での公教育もユダヤ人は受けられなかったものの、既に入学をしていた者は特別に卒業ができたそうです。
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その後、戦禍は厳しくなり、レーヴィは反ファシズム政党に入党し、レジスタンス闘争に加わり活動をしている最中に逮捕され、ユダヤ人ということで強制収容所へ連行されました。その後、1944年2月にアウシュビッツへ移送。
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アウシュヴィッツという特殊な場所では犠牲者と迫害者という二分法ではなくより複雑な状況であったこと、アウシュヴィッツから生き残った人々が抱える「恥辱」など
アウシュヴィッツとはなんだったのかを問い直した一冊です。
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レーヴィ自身はそれまでに発表した『アウシュヴィッツは終わらない』『休戦』などでアウシュヴィッツでの経験を発表してきました。が、解放から40年経ち、記憶があいまいになり、風化してしまうことを問題として、考えぬいてきたことをまとめた彼自身の晩年の代表者作が本書になります。(原書は1986年に刊行)
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解説は、小説家の小川洋子さんです。
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・著 者 :プリーモ・レーヴィ
・翻 訳 :竹山博英
・発行元 :朝日新聞出版
・発行日 :2019年11月
・文庫版/304頁
*紹介文を書くにあたり『プリーモ・レーヴィ アウシュヴィッツを考えぬいた作家』竹山博英(言叢社)を参考にしました。