【再入荷】もてなしとごちそう/中村安希
¥1,870
なら 手数料無料で 月々¥620から
世界各地の食べものを味わっている著者、その表現だけだと旅をしながらおいしいものを食べていることを書いた紀行文にも思えます。が、そんな風に思って読みはじめると異なることに驚きます。降り立った見知らぬ土地で偶然声をかけてもらったそこに住む人から受けてきた「もてなし」や旅先で知り合った人を訪ねたときの数々が語られます。
.
北はリトアニア、ドイツ、北朝鮮、南はジンバブエ、タンザニア、ウガンダなどなど世界各地幅広い地域のもてなしとごちそうについて書かれています。場所によっては困難な状況に置かれている人、政治的な混乱の中を生きている人も多数います。それでも旅人を訪問者として招き、人と人とのかかわりを持つことはどういうことなのだろうか。そんなことも考える一冊。
.
巻末には『ナチスのキッチン』『分解の哲学』などの著書の藤原辰史さんが寄稿した文章も収録されています。
.
.
著者:中村安希
版元:大和書房
出版年月日:2020年9月24日
四六判、256頁
.
.