おべんとうの時間がきらいだった/阿部直美
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ANAの機内誌『翼の王国』の連載「おべんとうの時間」をご存知の方も多いのではないでしょうか。夫婦で続けるその連載で、著者は文を担当しています。
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が、その彼女が「おべんとうの時間がきらいだった」とのこと。中学生の頃のその思い出からはじまり、家族のこと、家を出てからのこと、パートナーや娘となど淡々と書かれていますが、感情の起伏が出ている点が連載「おべんとうの時間」と異なりユニークです。
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たくさんのお弁当を間近にみて、そのお弁当を食べる人へ取材をつづけてきた著者だから「弁当あっての、私」に気がつくことができ、そこから家族のことが書かれている点がとても興味深い一冊です。
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・著 者:阿部直美
・発 行:岩波書店
・発行日:2020年6月
四六判/236頁