『しるもの時代 家庭料理の実践と書評』/木村衣有子
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食べものや酒場にまつわるエッセイを書いている著者が、自らの家庭料理はなにかを考えるなかで、しるもの、そして出汁について考察を深めていきます。出汁を引くのか、顆粒出汁を使用するのか。みそ汁に出汁をつかうのかどうか…。
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印象的なのは「読む家庭料理 飲食書評」。著者が週刊誌で飲食本を書評する中で、「ひとつの食べもの飲みものにまつわる、いろんな方向性の本が出ている状況は、素直に豊かだと思える」のに、「家庭料理」という領域にはモヤモヤした気持ちを持つことについて、過去に出されたいくつかの本を用いながら熟慮しています。
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なんとなく料理を担うことをあたりまえに受け止めているけれど、納得できないなという気持ちもある方は多いでしょう。そんな思いについて考えるヒントがあるように思います。
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・著 者:木村衣有子
・装 丁:木村敦子(kids)
・挿 絵:天間苑佳(HAND DESIGN)
・版 元:木村半次郎商店
・発行日:2020年7月6日
・64頁、文庫判