CONTE MAGAZINE VOL.1 WINTER 2019
¥2,200
SOLD OUT
東京で20年ほどカルチャー誌の編集者をされていた川口美保さんが、編集長を務める雑誌がこちら。川口さんは、2014年に沖縄へ移住し、首里にカフェレストラン「CONTE」をオープン。この雑誌は現在の住まいである沖縄からの発信している雑誌です。
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と書くと、沖縄の地域誌のようにも思えますが、<創刊にむけて>に「沖縄に暮らしているから見えてくることからはじめる。そういう意味で、沖縄に暮らすことでしかつくれない雑誌でありたい」と書かれています。東京からでの発信では気がつかない視点がきっとたくさん沖縄にいるとあることでしょう。
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特にユニークだなと思ったのは、カメランマン、印刷・製本をした会社の担当者を表記している点です。組織に所属していたとしても、その仕事にかかわるのは個人であることから、個々人がかかわることでひとつのモノができあがることを示しているように感じました。
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そして、設えも興味深く、持ってみるとちょっと幅があるため、ページを開く感触が新鮮であり、ページ数の割にとても軽いというところも「おぉ」と驚きました。また、カバーを取ると雑誌本体の表し現れる仕掛けになています。
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個人への感謝の念と、雑誌づくりに参画をした人々が背負っている「物語」をあわせて、つくりあげたことが感じられます。そして、その思いを表に出すのではなく、細部へ忍ばせているあたりに笑みがこぼれました。
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---以下、創刊号の内容(HPより抜粋)
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[特集ラインナップ]
笑福亭鶴瓶(落語家)
「人と出会い、人と関わる。生まれてきた意味を問われれば」
写真:富永よしえ
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角田光代(作家)
「物語を縫いつなぐ人」
写真:垂見健吾
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稲葉俊郎(東京大学循環器内科医)
「もう一度、全体性を取り戻すための物語 」
写真:今津聡子
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かわしまようこ(草時間主宰、作家)
「草から世界を見てみると……?」
絵:宜保朝子
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野村友里(料理人)×UA(歌手)
「いま、ここ、に、ある」
写真:木寺紀雄
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三上智恵(ジャーナリスト、映画監督)
「人々を当事者にするための「物語」ーードキュメンタリーから、その先へ 」
写真:G-KEN
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垂見健吾(写真家)×下田昌克(画家)
「 顔に刻まれた物語 」
写真:大城亘
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松田美緒(シンガー)
「人間が、生きるために歌う歌 」
写真:林弘美、古木洋平、アデイト
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羽地千香(沖縄女子短期大学助教、保育士)
「 バムちゃんの、「つながる」絵本案内 」
絵:宮城クリフ
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[その他のコンテンツ]
フォトストーリー1
石川竜一「慰霊 2019」
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フォトストーリー2
垂見健吾 「 第一牧志公設市場に見た風景 」
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連載 つくる人の手①
又吉健次郎( 「金細工またよし」七代目 )
「変わらない、の、意味 」
写真:大湾朝太郎
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連載 場所の音楽①
THE SAKISHIMA meeting(新良幸人×下地勇)
「唯一の、一人、と、一人 」
写真:G-KEN
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■沖縄で暮らす、沖縄に生きる
宜保聡×賀川理英
山田哲史×山田紗衣
木村容二郎×東恩納美架
写真:武安弘毅
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■COVER STORY
BEBICHIN
kitta
木漆工とけし
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編集者・長嶺陽子の泡盛物語 ①
CONTEの郷土料理 ①
写真:島袋常貴
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・編集長 :川口美保
・編者 :長嶺陽子
・表紙絵 :BEBICHIN
・発行 :コントマガジン
・発行日:2019年11月22日
・A4 変型/オールカラー
・192頁