浅草十二階 -塔とまなざしの近代- / 細馬宏通
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浅草十二階は1890年(明治23年)11月に完成した十二階建ての塔です。正式名称は、凌雲閣(りょううんかく)でしたが、十二階、浅草の十二階、浅草十二階などと呼ばれて親しまれました。
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明治に入ってから、大阪でも東京でも高所から眺望をたのしむということへの興味関心は高く、東京・浅草では、1889年にその建設がはじまりました。塔は「煉瓦積みの十階の上に、さらに木製の二階を積み足した」造りになっていました。
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煉瓦づくりで建てられた浅草十二階は眼下に吉原がひろがり、日本初のエレベーターを備えていました。この浅草十二階をめぐる新聞記事や当時のハガキなど様々な資料を読み解き、いまは消えてしまったそのイメージが本書を通じて立ち上がってきます。
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なお、浅草十二階は、1923年(大正12年)9月1日の関東大震災の地震により、「八階付近から上は崩れ、さらに火災によって内部から煙があがった。」そして、9月23日、倒壊の危険から爆破して壊しました。わずか30年間ほどの歴史しかありませんでしたが、いまその存在は多くの人を魅了します。
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本書は、2011年に青土社より刊行された『浅草十二階-塔の眺めと<近代>のまなざし(増補新版)』を文庫化したものです。
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・著 者:細馬宏通
・発 行:河出書房新社
・発行日:2026年8月
・文庫本、368頁













