都市の軌跡 / 柳澤信
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本書は、1979年に「ソノラマ写真選書」シリーズの一巻として刊行された柳沢信の写真集を46年ぶりに復刻出版したものです(限定900部)。「ソノラマ写真選書」は1977年から1980年に朝日ソノラマ社から、写真家ごとに一冊ずつ出版されていました。写真家には、森山大道、荒木経惟、東松照明、沢渡朔等の名前が連なります。
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『都市の軌跡』に収められた都市は、1965年から1970年にかけての東京。人々の生活やそこに流れるにおいが感じられる古い町並みが、高度経済成長期のスクラップアンドビルドの波に揺れて壊され、ビルなどに取って代っていく様子を静かに記録しています。
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柳沢信は、1958年に写真家としてデビューをしたものの、日本の写真界からつねに距離をおいていたそうです。その理由として、結核療養のために2年間(1961年-62年)の療養生活、1993年には咽頭がんと食道がんに患いそのキャリアを放棄せざるをえないこともあったとのこと。そして、生前、たった3冊しか写真集を発表していません。この『都市の軌跡』はそのうちの一冊になります。
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柳沢信
1936年東京・向島生まれ。東京写真短期大学卒業後、桑沢デザイン研究所を中退しフリーに。1958年に『ロッコール』で注目され、1967年に日本写真批評家協会新人賞受賞。以後、写真誌を中心に活躍。1993年のイタリア旅行後に喉頭癌などを患い、撮影を断念。2008年死去。
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・発行 :ROSHIN BOOKS
・発行日 :2025年
・ハードカバー
・23.1㎝×23.1㎝×1.6㎝、120頁
・日本語/英語