生活は物語である 雑誌『クウネル』を振り返る / 木村衣有子
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2002年、anan増刊号として出版された『クウネル』。
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当時、友人と4人で大阪・北堀江のマンションの一室に場所を借りて「貸本喫茶 ちょうちょぼっこ」というなんとも怪しい本のある空間をひらいていました。そんな頃に、『クウネル』は創刊し、早速メンバーのひとり、gさんが購入していました。『クウネル』の思い出は、わたしにとってその当時の記憶と切り離せません。
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いまも、casimasiのお客さまから『クウネル』の話題が出ることがあります。当時、手に取っていた方だけでなく、すこし前に古本で初めて手にした若い方々も含めて。
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前置きが長くなりましたが、本書は幅広い年代の人へいまも影響を与えつづけている『クウネル』について、文筆家の木村衣有子さんが2000年代の彼女の自身の経験や眼差しから二十数篇の文章と共に振り返っています。いまだから、ジェンダーの視点から、ていねいな暮らしということについて、振り返る視点が興味深く感じます。
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木村衣有子さんは食文化に関しての文章を多く書かれています。彼女の記す文章はさっぱりしているのでとても読みやすいです。
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版元は盛岡の書店「BOOKNERD」。
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なお、本書では『ku:nel』ではなく、『クウネル』と記述しているので、この紹介文でも統一しました。
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著 者 :木村衣有子
出版元 :BOOKNERD
発売日 :2025年5月
四六判変型/160頁/ソフトカバー