『はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす』
¥2,200
SOLD OUT
像のはな子をご存知の方はいらっしゃるでしょうか。戦後すぐの1949年にタイから日本にやってきて、1952年から2016年に69歳で亡くなるまで井の頭自然文化園で過ごしました。その間、不慮の事故で飼育員が亡くなったり、歯が抜けて流動食しか受けつけなくなったりいろいろな出来事がありました。
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一頭だけで過ごしたはな子は寂しかったのか、気兼ねなくひとりを謳歌したのか知る術がありません。でもはな子を見て元気をもらった人、記憶の片隅にはな子との思いでを持つ人はたくさんいます。
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この本は、井の頭自然文化園に来園した人が撮影したはな子と記録写真と撮影当日に記された飼育日誌をつなぎ合わせています。あったこともない人たちの写真がはな子を通じて紡がれているユニークな記録集です。
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また、写真の提供を募るにあたり質問が投げかけられました。写真が撮影されたときのエピソードや写真提供者が失った大切なものについてなど。寄せられた回答の一部をあつめて『イメージをくりかえす』という附録として制作されました。こちらも読み応えがあります。
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企画:AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
取材・編集・執筆・構成:松本篤(AHA!)
デザイン・構成:尾中俊介
寄稿:保坂和志
発行:武蔵野市立吉祥寺美術館
220mm×188mm
192P/ソフトカバー